NPO法人青少年自立援助センター/YSCグローバル・スクール/田中宝紀 (IKI TANAKA)

NPO法人青少年自立援助センター定住外国人子弟支援事業部統括コーディネーター/ 東京都福生市にて外国にルーツを持つ子どもと若者のための教育・自立就労支援事業運営を担当。Yahoo!ニュース個人オーサー。2児の母。

日本人だけじゃない。「マイナンバー」制度-日本語を母語としない方々への多言語説明資料

<もう、届きましたか?>

こんにちは。田中です。

みなさんのお手元に、もうマイナンバーは届きましたか?

私の家はまだで、来ないな~と思っていたら、こんな記事が。

www.yomiuri.co.jp

をを!良かった。うちだけじゃなかったんだな、とちょっと安心しました。

 

<はじめて制度の影響を実感>

マイナンバー制度、あまりピンと来ていなかったのですが、今月の給与明細と共に、マイナンバーを職場に提出する「個人番号届出書」が配布され、初めて自分との接点が登場したところで、ああ、本当に始まったんだなと思った次第です。

マイナンバー通知を受け取り拒否すれば制度廃止になる」、というようなツイートを何度か見かけましたが、職場から提出を求められて、「受け取り拒否したので番号提出できません」とは言えないな、と思いました。。。個人の弱さ、小ささ・・・。

ま、この制度の是非が十分に議論され尽くしての導入とは思えないのですが(今後、個人や生活のどこまでの範囲が制度に紐付けされるか、については議論を尽くすべき)、始まってしまった限りは、個人情報の保護はもとより、しっかりとした運用をお願いしたいところです。

 

マイナンバーは、国籍に関係なく>

そうなんです。マイナンバーは「日本国民」限定の制度ではありません。日本に住んでいる外国籍の方にも一律に適用されます。けれど、マイナンバーの通知が届いたらどうしたらよいのか、そもそもこの制度の存在自体が、日本語を母語としない方々にどの程度ご理解いただけているか、は怪しいところです。

 

政府はこれについてはかなり早い段階から手を打っていて、制度の説明文書を26もの言語に翻訳した他言語資料が用意されています。

f:id:ikitanaka:20151111100109p:plain

http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bangoseido/otherlanguages.html

 

すごいですね。政府の意気込みを感じます。

(他の諸制度についても同じくらいの対応してくれたらよいのですが・・・)

ちなみに、中身はどんなものか。翻訳原文となった日本語版を見てみると・・・

f:id:ikitanaka:20151111100400p:plain

制度の概要、必要な手続きなどの説明が1枚目にあり、2枚目は注意点や問い合わせ先が書かれていました。(「日本語」からのリンク先【日本語①】【日本語②】(PDF)にわかれていて、画像は日本語①の1ページ目です。)

【日本語②】の方のPDFファイルには、

f:id:ikitanaka:20151111101004p:plain

 

イラスト、ルビつきで説明がありました。

あ、今気付きましたが、日本語②の方は「やさしい日本語」版なんですね。

他の言語では、「やさしい〇〇語」がついているものと、ついていないものがあるみたいですが・・・

 

<多言語資料配布にご協力をお願いします>

先にお伝えしたように、マイナンバー制度は外国籍の方にも、日本語を母語としない海外にルーツを持つ方にも関わりのある制度です。一方、それを知らなければ配達された通知文書がわからず、「関係ない」と捨ててしまうかもしれません。そうなると、捨ててしまった当事者はもとより、自治体の方にとっても、おそらく余計な手間とコストがかかってくることにもなりかねません。

 

もしあなたの身近に、日本語がわからない/日本語の読み書きができない、という海外にルーツを持つ方がおられたら、ぜひ上記のサイトまたはPDF資料のコピーを配布し、無用な混乱とトラブルを予防しましょう。

自治体職員の皆様や海外にルーツを持つ方々のサポートをされている皆様は特に。

積極的な配布と丁寧な説明に務めていただけたらと思います。(該当する言語の資料を渡して、やさしい日本語で説明を加える、という方法でもある程度大丈夫です)