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NPO法人青少年自立援助センター/YSCグローバル・スクール/田中宝紀 (IKI TANAKA)

NPO法人青少年自立援助センター定住外国人子弟支援事業部統括コーディネーター/NPO法人多文化共生子ども・若者プラットフォーム理事長。 東京都福生市にて外国にルーツを持つ子どもと若者のための教育・自立就労支援を担当。7歳と3歳の2児を育てるフルタイムワーキングマザー。

子ども・生活者向けおすすめ多言語学習支援サイト・生活情報アプリ

こんにちは。田中です。

私は時折、外国にルーツを持つ子どもたちや外国人保護者が使えそうな新作ツールが出ていないか、かなり時間をかけてネットで情報を探すようにしています。

今朝ひさびさにネットサーフィンしたら、すばらしい、お金がかからない無料のツール、多言語情報がいくつか出ていることを発見したので、ご紹介します。

 

<一歩先行く、当事者向けリーフレット>

まずは本当に支援者が「これを待っていた!」という情報を、多言語のリーフレットなどでさっと作成してくださっているのがかながわ国際交流財団さん。

こちらは2015年3月に公開されたものですが、外国人保護者と生徒を対象に、中学校生活を「充実させる」ためのポイントが、英語、中国語、スペイン語、ポルトガル語の4言語、日本語併記で見やすく、わかりやすく、かわいく(これ大事!)まとめられたリーフレットです。

 

www.kifjp.org

 

ほかにも、新作(2015年10月)で

「外国人保護者・児童のための小学校で楽しく、安全に学ぶための10のポイント」

が公開されていました。こちらも英、中、ス、ポの4言語。外国人保護者向けに、小学校入学に向けての準備や日本の小学校の諸制度、相談先などがまとめられています。

 

(↑少しマニアックなポイントですが、これ、日本語が併記されているというところが秀逸。日本語が併記されていると、たとえば国際結婚の家族で父親が日本人のご家庭に配布し、家族内での情報共有をサポートすることができるなど、利便性が高まります)

 

かながわ国際交流財団さんのサイトにはほかにも、予防接種、保育園入園、防災、介護など、外国人保護者や生活者にとって関心の高いテーマに沿ったリーフレットがずらり。いつも「現場に、当事者にこれがあったらいい」を先駆的に取り上げてくださっています。

 

<特に中学生年齢で来日した子どもの学習に・・・>

続いては、宇都宮大学HANDSプロジェクトが運営する、外国につながる子どもを支援する方々のための情報交換サイト「だいじょうぶNET.」より。

 

www.djb.utsunomiya-u.ac.jp

 

この単語帳も本当に「これ、ほしかった!」と思える質の高いツールで、中学で習う数学、英語、地理、理科の教科書に頻出する単語を日本語からも、外国語(母語)からも引くことができ(ここが大事)、日本語を母語としない子どもたちが自分で使うことができるように設計されています。現在、サイト上でポルトガル語、スペイン語、フィリピン語、タイ語、中国語、ベトナム語の6言語が公開されています。

無料で。

 

こうした作業を、日本語を母語としない方々のために昼夜、こつこつとされている方々がおられるのだと思うと、本当に頭が下がります。感謝。

 

<「先進地域」三重県の多言語情報サイトの本気度がすごい!>

 

f:id:ikitanaka:20151208113338p:plain

http://www.mie.portalmie.com/ja/

 

三重県が多言語での生活・行政情報提供を目的に運営しているサイト、"Mie Info"はそのコンテンツの充実度と完成度の高さに驚き。文字だけでなく、動画もふんだんに使われていて、マイナンバー制度の紹介からローカルのセミナー情報、知事談話まで・・・2015年4月からは中国語とフィリピン語が新たに加わり、ポルトガル語、スペイン語、英語と日本語の6言語で展開しています。

 

多言語ものって、翻訳情報はPDFでアップしてあって、そこにたどり着くまでは日本語のページをかいくぐっていかなければならなかったり、サイトも静的で「また訪れたい」という気持ちになりづらいもの少なくないのですが、この三重県のサイトは各言語への入り口もわかりやすく、動画もふんだんに配置されていて、各言語の字幕もついているし、情報の更新頻度も(私が確認した限りでは)ある程度頻回な様子。

またチェックしよう、もっと役立つ情報はあるかな?と思わせてくれる作りになっています。さすが、外国にルーツを持つ方々との共生に力を入れている自治体だけあるな、という印象です。

 

<生活全般情報が書かれている多言語アプリも登場!>

三重県のサイトは(当然ながら)ローカルなものも多く含まれていましたが、日本での生活関係全般であれば、自治体国際化協会(CLAIR)さんが、なんとアプリまで作成し、税金から子育て、医療、年金まで網羅された情報を公開しています。

対応言語は英語、中国語、韓国・朝鮮語、スペイン語、ポルトガル語タガログ語ベトナム語インドネシア語タイ語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、日本語、やさしいにほんごの14言語!

多言語生活情報

多言語生活情報

  • CLAIR(Council of Local Authorities for International Relations)
  • ライフスタイル
  • 無料

 (Android版はこちら)多言語生活情報 - Google Play の Android アプリ

 

 <おまけ>

外国にルーツを持つ子ども・保護者の教育、学習関係については以前、私がNEVERでまとめたものもどうぞご参照ください。

matome.naver.jp