2015-01-01から1年間の記事一覧
私の所属する NPO法人青少年自立援助センター はもともと、ひきこもりの若者やニート状態にある若年無業者の方々の支援を専門としており、私が統括する定住外国人子弟支援事業部でも2013年度より、外国にルーツを持つ若者の自立・就労支援に取り組んでいます…
前回のエントリー、 ikitanaka.hatenablog.com で、外国籍母子家庭の経済的状況の厳しさについて触れました。 ではそもそも、『外国籍ひとり親家庭にくらしている、外国にルーツを持つ子ども』はどのくらい日本に存在するのでしょうか? その答えもまた、国…
<姿の「見えづらい」外国につながる子どもとその家庭> 世間には様々な統計調査があり、子育てや教育に関わる数値データもインターネット上で比較的容易にアクセスすることができるようになりました。 しかし、外国につながる子ども達の実態をその数多ある…
<異変・・・> その子どもたちは小学生のきょうだいで、両親は同国出身者同士。主に父親が建設現場で朝から遅くまで働き、母親は子どもたちの面倒を見ていましたが子どもたち自身は、不就学期間が長く続き、私たちの現場につながった際にも、不安定な状況で…
2015年08月05日 前回、前々回とそれぞれ幼少期に来日した子どものケース、10代で来日した子どものケースを見てきました。 ikitanaka.hatenablog.com ikitanaka.hatenablog.com 今回は、最近特に増えていると感じている日本で生まれ育った子どもについてお…
前々回のエントリー ikitanaka.hatenablog.com では、9才ごろまでに来日した子どもの様子をお伝えしました。 今回は、10代に入ってから・・・特に現場で出会うことが多い14才ごろに来日した子どもたちのストーリーを、いくつかの事例をもとに再構成してお送…
ひとくちに「外国にルーツを持つ子ども」といっても、彼らのバックグラウンドは実に多様で、国籍や母語、文化や肌の色などの違いだけでなく、来日年齢や家庭環境、居住地域(外国人が多い地域なのか、ほとんどいない地域なのか、など)等によってニーズや抱…
<図:外国にルーツを持つ子どもたちの多様なバックグラウンド> 「外国にルーツを持つ子ども」とは、両親またはそのどちらか一方が、外国出身者である子どものことをあらわしています。親御さんとの血のつながりは特に関係ありません。実親であっても、義親…
<いじめから逃れるようにフィリピンへ・・・> いくつか分岐点があるのですが、そもそもの始まりは16歳の時にフィリピンのハイスクールへ留学したことでした。小学生のころから、学校や習い事の教室でいじめを受けるようになり(無視レベルから靴の中にマヨ…
先日、臨床心理士の鈴木晶子さんのブログに「閉鎖的なのは学校なのか、地域なのか?」と題されたエントリーがアップされていました。 ブログの中で鈴木さんは、実は閉鎖的なのは学校ではなく地域なのではないか、という視点と共に、 しかし、既に学校だけを…